都道府県別の医学部予備校を合格率・合格者数で比較

都道府県別の医学部予備校を合格率・合格者数で比較

医学部再受験を見据えて、医学部予備校に入学することを決めたとします。

すると、次に関わってくるのが「どの医学部予備校を選ぶか」という問題!

費用面、一人暮らしか実家暮らしか、合格率はどのくらいなのか。医学部予備校を選ぶ上で必須となってくるのは、これらの項目についての情報でしょう。

今回の記事では、展開している規模が全国に渡るものから、都道府県別・地域別に設置されている医学部予備校まで、合格率や合格実績を比較し、ほかの情報も交えながら紹介していきます!

貴方がどの場所で医学部予備校に通うのか、その決断の補助になってくれれば幸いです。

都道府県別!予備校の選び方;ポイントは合格率!

都道府県別!予備校の選び方;ポイントは合格率
まずは、各都道府県別のケースに応じた医学部予備校のおすすめの選び方を紹介していきます。

医学部予備校が多い地域の都道府県の場合(例:東京・大阪・名古屋);比較のために合格率をチェックせよ!

これらの都道府県では、選択肢が非常に多くあります。医学部予備校のホームページでも、指導法や講師の実績など、それぞれの医学部予備校の特徴を押し出して紹介されていることだと思われます。

その中でも、筆者としては合格率に着目するのがおすすめです。

そのおすすめの理由ですが、医学部予備校のなかでも規模の大小があり、全国規模で展開している大きな医学部予備校もあれば、1都道府県だけで展開している規模の小さい医学部予備校もあります。

そのため、合格実績が少なくみえたとしても、合格率という観点では非常に優秀といえる医学部予備校もあり、その予備校に入れば医学部への道がぐっと近くになる可能性が高いと言えるのです。

つまり、合格率は「規模に左右されない、医学部合格への近さを示す一つの指標」といえるのです。

医学部予備校が少ない/無い地域の場合(例:北海道・東北・中四国);ポイントは合格実績と通いやすさのバランス

これらの都道府県では、医学部予備校が多い地域に比べ選択肢が少なくなってしまいます

また、それらの地域では、受験者数が少ないことから、合格率を示していない医学部予備校もいくつか存在し、検討することが難しくなっています。

ですので、この場合はその医学部予備校の規模や指導方法などの要素を意識しつつ、合格実績と照らし合わせながら自分に合った医学部予備校を選ぶのがおすすめです。

もし自分の満足できる医学部予備校が見つからなかった場合は、遠かったとしても満足のいく医学部予備校へ通ったり、寮に入るといった選択もできます。

このように、どんな都道府県・地域であっても、合格率(それが示されていない場合は合格実績で考えることもできます)は、医学部予備校選びの中で重要な要素となってくるのです。

比較1;全国展開している医学部予備校

比較1;全国展開している医学部予備校
それではここから、医学部予備校の合格率・合格実績について、他の主要な情報(指導方法など)を交えながら、紹介していきます!

まずは、全国展開している医学部予備校のうち、著名な予備校の合格率・合格実績を比較しながら紹介します。

大手予備校(河合塾・駿台・四谷学院・東進)

最初は、各大手予備校の合格実績・合格率を交えた情報について比較しつつ紹介します。

予備校名 エリア展開 特徴
河合塾 全国 2022年度、医学部への合格者数が4403名と非常に多い。各大学の数十%は河合塾出身者となることも。集団授業であり、テキストや模試なども充実。大学受験情報も最前線のものを入手できる。
駿台予備校 全国 2022年度の医学部への合格者数は4000人強と河合塾に匹敵する実績。こちらも集団授業を中心とする。
四谷学院 首都圏・関西中心 集団授業を中心とするも、独自のシステムで上2つとは一線を画す。特に再受験生が多く所属している印象。なお、合格者は人数としては公開していない(顔写真付き掲載)。
東進 関東中心/遠方の地域等では衛星予備校あり 現役生向けの傾向が強い。集団授業もしくはそれをサテライト(オンライン)授業として受講する形。浪人生に関しては校舎の中でも1割程度しかコースが用意されていない。国公立大学現役合格者のうち3割が東進生というデータがある。

今回は例として4つの大手予備校を紹介しましたが、これらの予備校に共通するのが「集団授業」であるという点です。

また、大学受験全体を対象として生徒を募集している為、医学部自体への合格率は医学部受験を主としている医学部予備校よりも少ない傾向があります(大学合格者全体に占める医学部医学科合格者の割合が少ないということです)。

医学部専門予備校

続いては、医学部専門予備校について、全国展開している著名な予備校を紹介していきます。

予備校名 エリア展開 特徴
メディカルラボ 全国規模 東京を中心に全地域の都市に存在。一対一の完全個別指導で勉強を重ねる形式(その分勉強時間も長い)。2021年度の合格者は約1300人と、医学部専門予備校の中でトップクラス。
富士学院 関東以西の各大都市(東京・名古屋・大阪・福岡・鹿児島など) 東京以西の地方中核都市に存在。こちらも基本的にマンツーマン指導や少人数制の指導を行っている。2021年度は医学部医学科合格者250名ほど。
武田塾医進館 東京・大阪・福岡 「授業をしない」で有名となった武田塾の医学部専門校舎。2022年度は旧帝国大学医学部医学科をはじめ40人ほどの合格実績がある。

これらの予備校は、個別指導や少人数指導を受験対策の主眼としているものが多く、より医学部に特化した学習・大学入試情報のサポートを得ることができます。

他にも、家庭教師派遣会社や通信での教材に特化した医学部予備校が存在し、これらを活用するのも一つの手です。

比較2;都道府県別に展開している医学部予備校

比較2;都道府県別に展開している医学部予備校
次に、都道府県別に展開している(全国展開していない)医学部予備校のうち、合格率が高い予備校を抜粋して紹介・比較します。

予備校名 エリア展開 特徴
医学部予備校
四谷メディカル
東京のみ 校舎は東京。合格保証プログラムで緻密な対策を練り、高い合格率を誇る。2022年度は京都大学医学部医学科の他、各私立大学医学部医学科に正式や繰り上げ合格といった形で合格実績がある。
KGS 名古屋のみ 名古屋にある超少人数制予備校。入塾時に選抜テストを行っていないにもかかわらず、医学部医学科への合格率は志望者の半分以上と非常に高い。少人数だが、医学部医学科の合格者数は私立大学・国公立大学あわせて50人近い。
医進の会 大阪のみ 大阪に3つ校舎がある予備校。それぞれの生徒に対してのオーダーメイドな個別カリキュラムが特徴。こちらも少人数ではあるが合格率が高く、2人に1人が医学部に合格している。
YMS 東京のみ 校舎は東京の代々木。校舎は1つだが合格率・合格者数ともに高く、2022年度は最終合格者数で287名、かつ旧帝国大学医学部医学科などハイレベルな学部にも合格している。授業は医学部専門予備校には珍しい集団授業。学費減免制度あり
PMD医学部専門予備校 九州地方 校舎は福岡にあり、少人数ゼミでの授業を行っている。九州の大学を中心に合格実績がある。遠方からの学生も多く量も完備。また、同じPMDグループとして個別指導の医・歯・薬専門予備校が福岡・長崎・熊本・鹿児島に存在する。

これ以外にも、全国には多くの医学部予備校が存在します。

各医学部予備校のホームページに各大学への合格実績が掲載されていますので、そちらも参考にしてください!

まとめ:合格率・合格実績も検討材料に!

まとめ:合格率・合格実績も検討材料に

いかがでしたか?

今回取り上げた医学部予備校以外にも、さまざまな医学部予備校が日本には存在します。

住んでいる地域・都道府県別にケースは異なりますが、まずは自分にはどの医学部予備校があっているのか比較することが重要です。

その中でも、規模によって左右されない「合格率」は、合格実績と同じく価値のある指標になってきます

指導方法や受験のノウハウなどと同様の要素として、合格率を活用するのはおすすめです。

本記事や、予備校の公式サイトをしっかりチェックしながら、医学部予備校を検討しましょう!